金蘭千里学校案内2018
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34学校長あいさつ「第二のホーム」としての金蘭千里朝、登校して来る生徒への声掛けから、私の1日は始まります。 元気に挨拶をする子もいれば、恥ずかしそうに声を出す子もいます。また、1年経ってようやく挨拶を返してくれる子がいます。 校門の前に立ち私が見ているのは、それぞれの生徒の差ではなく、「いつもの元気がないな」、「今日は昨日より遅いな」といった、1人1人の生徒の「昨日と今日との違い」です。 いつも見てくれている教師がいる―「頼っていい相手がいるんだ」という安心感で生徒を包み、生徒の「第二のホーム」になりたい。これが当校のあり方です。「Face To Face」の教育校長室に話をしに来る生徒がときどきいます。私はきちんと向かい合って、生徒とおしゃべりを始めます。その間、電話が鳴っても、ノックがあっても、私は席を外しません。 生徒が自らの意思で、校長室の扉を押す―とても勇気のいることです。 当然、私も一生懸命、話に耳を傾けます。その時、私にとって1番大切なのは、目の前の生徒なのです。 教える立場にあるからといって、私が偉いわけではありません。「誠意」と「思いやり」を持って生徒に接し、人との向き合い方を私自身が示すことが大切な教育です。1人1人と顔を合わせ、真っすぐ向き合って、一生涯の宝となる人間性の成長を目指します。その生徒の「人生の一翼を担う」という〝覚悟〞本校の教師には、「生徒を変える力」があります。 しかし、それには「良くも悪くも」という但し書きがつくことを、私たちは忘れてはなりません。勉強が苦手な生徒に対して、ただ「もっとやれ」と言ってもその克服は難しい、むしろ、生徒を追い込んでしまう危険もあるのです。 私は常々、「やりたいことを仕事にしなさい」と生徒に言います。そして「やりたいことを仕事にするためには、どうすればいいのか」を一緒に考えます。 その手段のひとつが、勉強であり、身体を鍛えることであり、そして、五感を研ぎ澄ませることなのだということを、生徒自身に感じてもらいたいと思っています。 私たちは1人の生徒が「本当にやりたいこと」へたどり着けるように道筋を示し、全力でサポートしていきます。10年後、20年後、生徒が夢の実りを報告に来てくれることが、教師にとって何よりの喜びです。生徒の「第二のホーム」になりたい。これが当校のあり方です。辻本 賢 学校長校長生徒と向き合う学校です

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