金蘭千里学校案内2018
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22行事祭など、さまざまな学校行事を通して、授業では体験できない多くのことを学び、人としての成長につなげています。 「キャンプは印象深いけど……辛かった」と話すのは水谷くん。中学1年のキャンプで、炊事を生徒達で行う際、飯ごう炊さんのご飯が炭のようになってしまったのだとか。食事に関わる失敗は、辛い思い出として残ってしまったようです。 入学間もない5月に実施されるキャンプは、まだクラスメイトとも打ち解けていないタイミングでの行事。西尾くんは「中学の間は、新しいクラスに入って、お互いが『この人はどんな人?』って思っている時期でのキャンプなので、それをキッカケに打ち解けていく」と振り返るとともに、キャンプが成功するためのポイントも語ってくれました。「料理ができる男子がいるかどうかで決まります。何よりも炊事。それさえできれば、成功」。やはり食事が成功の鍵になっているようです。 山田さんは、年々行き先や行動が変わっていくキャンプについて「だんだん楽しくなってきた」と話します。中学1年のキャンプでは、重い機材を運ぶなど、大変な思い出が多いようですが「去年は大山に3泊4日で行きましたが、学校でできないことができるのも楽しい。中学2年から、キャンプファイヤーではそれぞれ出し物を準備するんです」と、後輩達にキャンプの楽しさを教えてくれます。「中学3年で私のクラスは、学年全体を巻き込んで○×ゲームをやりました。問題とルールを決めておけば、練習はあまり必要ない。先生にまつわるクイズは、盛り上がりました」。川野先生も興味深そうに「それは盛り上がりそう。アイデア次第で、いろんな出し物ができそうですね」と話していました。 中学生と高校1年が各クラス対抗で行う合唱祭も、印象深い学校行事のようで「去年の合唱祭は担任の柴山先生が率先して引っ張ってくれたんです。強烈なリーダーシップでまとめてくれたので、厳しい面もありましたが、歌った後は、大きな達成感があった」という西尾くん。クラスが一丸となって協力し合うことが必要な合唱祭の練習。いかに全体がまとまるかが鍵のようです。「僕のクラスは、特に男子が部活を理由に練習を休んだりして、まとまった雰囲気はなかった。でも本番では声の大きさで優勝できましたが」と水谷くん。それに呼応するように垰たおもと本さんも話し出します。「私のクラスもまとまらなかったです。男子は声も出さない、練習も来ない。練習に来ても並ばせるところから大変でした。女子も言うことを聞いてくれない人もいて…」と、悔しい想いを語ってくれました。そこで高校生の2人が、上手くいくコツを伝えます。「合唱祭は、男子がマジメにやるかどうかで結果が出る」と西尾くん。山田さんは「男子対女子という構図はできますね。去年の私のクラスは指揮を担当した女子が、すごくまとめ上手だったんです。やる気のない男子を怒るだけでなく、良い所を誉めるなど、上手く男子を乗せていたのでまとまった」と、成功例を挙げながら話してくれました。このエピソードには川野先生も「そうやって人を動かす力は、すごいね」と感心しきりの様子でした。 また〝マジメで勉強ばかりの金蘭千里〞というイメージを、良い意味で壊すようなエピソードを話してくれたのは山田さんです。「文化祭も印象的。シンデレラをやったのですが、男子が女装するんです。最初はイヤがりながら金蘭千里の、今とこれから文化祭も印象的。シンデレラをやったのですが、男子が女装するんです

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