金蘭千里学校案内2018
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20クラブ活動きたい」という声に応え、50周年改革の一環として活動の種類や規模を大幅に増やしました。また、以前は本格的なクラブ活動は中学3年からだったものが、2014年度より中学1年から全員が入部し、活動できるようになりました。今回、座談会に参加してくれた4人も、「部活が少ない」という入学前のイメージを覆すように、現在は充実したクラブ活動を送っています。 サッカー部に所属している水谷くんは「練習がしんどいこともありますが、部員同士で楽しく練習できています。対外試合も多いのですが、あまり対戦成績は良くない」と苦笑い。毎日練習をしている他の学校と比べると、金蘭千里のクラブ活動は勉強との両立を考え、活動日数は抑え気味。「あまり勝てないけれど、自分達なりに一生懸命やっているので、今後も続けていきたい」と、前向きな声を聞かせてくれました。同じく運動系のテニス部に所属する山田さんは「勉強と両立できればいいなと思っていたので、週2〜3日の活動日数はちょうどいい」と、勉強との両立ができる練習量に納得しているようです。 文化系ながらも活動日が週4日という吹奏楽部に所属し、打楽器を担当する垰たおもと本さんは「まず個々の楽器の基礎練習。その後パート練習の他に、他のパートの楽器の音を聞いて合わせていく練習も。他パートと合わせるのはむずかしいですが楽しい」。中高一貫校の金蘭千里では、中学1年から高校2年までの幅広い年次の生徒が一緒に活動することについて「気を使ったりしないの?」という川野先生の問いかけには「〝敬語をきっちり話す〞ということ以外は変な気を使うこともない関係性が築けている」とのことで、楽しくコミュニケーションが取れているようです。 数あるクラブ活動の中でも、比較的自由に活動できるのが写真部のようで「あまり上下関係は厳しくなく、時間的な拘束も少ない。勉強との両立はやりやすい」と西尾くん。クラブ員みんなと、または個人的に撮影に出かけ、さまざまな写真展に作品を出すなど、精力的に活動しています。 以前よりクラブ活動が活発になったとはいえ、しっかり勉強するという金蘭千里の環境は変わりません。クラブと勉強との両立はどのように工夫しているのでしょうか。 「入学して、クラブに入る前までは、家に帰ってからの時間を勉強に充てていたのですが、入部後はその時間が取れなくて、慣れるまでは少し大変でした。帰宅後の時間を勉強に充てられない分、授業をしっかり受けるようにして補っています」と話すのは垰たおもと本さん。クラブ活動で忙しくなった分、よけいに授業に集中することができているようです。 水谷くんは「練習で疲れて、家に帰ってから寝てしまうことは多々あります。それを補うためには、昼休みとか、ちょっとした空き時間で勉強をするなど、少しの時間も無駄にしないように」と、上手く時間の使い方を工夫しています。「中学1年から、上手く時間を使っているね」と川野先生も驚いていました。 「先生に〝まとめノート〞を作れと言われています。教科ごとに学校の授業のポイントを自分なりにまとめてノートに書き込んでいくので、ポイントを整理でき、見直してもわかりやすくなる」と話すのは山田さん。限られた時勉強と両立できればいいなと思っていたので、週2〜3日の活動日数はちょうどいい金蘭千里の、今とこれから

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